志望学生の数は全体の20%程度
公務員には、たくさんの職種があります。
省庁などに勤める国家公務員もいれば、都庁や市役所などで働く地方公務員もいます。
公立の学校で働く教員も公務員に分類されますし、消防官や警察官も公務員です。
自衛官も公務員という扱いになりますから、公務員と言っても職種は多種多様です。
大学を卒業して公務員になりたいという人は、全体の20%程度と少なめです。
しかも公務員を目指す学生の数は年々さらに減少する傾向にあり、公務員を目指していたけれど心変わりする人も少なくありません。
学生が持つ公務員のイメージには、お給料が安定しているという点や、土日をしっかり休めるという点、また福利厚生が充実しているという点などがあります。
お給料に関しては、国家公務員と地方公務員とでは大きく異なりますし、地方公務員でも都道府県レベルなのか市町村レベルなのかによっても大きく変わります。
公務員でもお給料が高いというイメージのある国家公務員は、学生にとっては憧れの職業の一つとなっていて希望者は増加しています。
しかし地方公務員になりたい人の数は減少しています。
併願率は85%
公務員になりたいと考えている学生は、ただ公務員への道だけに絞っているわけではありません。
公務員試験を受験しようと考えている学生の約85%程度は、民間企業との併願です。
つまり、公務員試験に通れば公務員として働きたいけれど、試験に通らなければ民間企業へ就職しようと考えているわけです。
また、とりあえず就職先の選択肢を増やすために公務員試験を受けるけれど、合否を受け取ってからどうするかを決めるという学生もたくさんいます。
学生が公務員を選ばない理由とは?
学生の中には、公務員になろうかと考えていたけれど気持ちが変わって辞めたという人がたくさんいます。
就職活動の時期が近づいて多種多様な業界や企業のことをリサーチしていたら、公務員よりもやりたい仕事が見つかったというのがその理由として多く見られます。
その他にも、公務員の仕事内容に関して具体的に理解する機会がなかったからという人もいれば、公務員としてではやりたい仕事に挑戦できないからという理由で断念する人もいます。
公務員の中でも特に学生からの人気が低迷しているのは、都道府県庁市町村役所で働く地方公務員や、教員、そして警察官です。
地方公務員の場合には、堅苦しいというイメージが強く、敬遠する学生が多い傾向にあります。
一方、教員や警察官に関しては、激務で労働時間が長そうというイメージを持つ人が多いため就職希望者が減っているのだと予想できます。
しかし、公務員のインターンシップ制度があったら是非参加したいという学生はたくさんいます。
そのため、今後の制度次第では公務員の人気がV字回復する可能性も期待できます。