医学部は入学がゴールではない!受験に勝ち残った後も勉強漬け?
大学にはたくさんの学部や学科がありますが、その中でも医学部は特に勉強がハードだというイメージがあります。
大学生活をエンジョイしたいと考えている人にとっては、医学部への進学をためらってしまう人も多いかもしれません。
確かに医学部は、毎日の授業だけでなく実習が多くありますし、試験も頻繁に行われることが多いです。
しかも、大学を卒業するだけで自動的に医師免許を取得できるわけではなく、国家試験に合格しなければ医学部を卒業しても医師になることはできません。
医学部制の学生生活を見てみると、1年生の時には一般教養を中心とした科目を履修することになります。
他の学部と比較すると、医学部は履修しなければいけない単位が多いという特徴があるものの、アルバイトをしている学生もいるため毎日勉強漬けというわけではありません。
きちんと講義を受けて勉強していれば、試験に落ちてしまうリスクはそれほど高くはないのです。
2年生以降になると、勉強する科目が医学関連のものに少しずつ移行していきます。
また、基礎医学の分野においては人体解剖などの実習も入ってきます。
このぐらいになると、多くの医学生はアルバイトの時間が無くなり、勉強漬けの日々を送ることになります。
試験の難易度もアップするため、試験で十分な点数を取れずに追試を受ける人も多くなります。
医師になるまでの大学期間は6年間
通常の大学生活は、留年などしなければ4年間で卒業できます。
しかし医学部の場合には、最短でも6年間です。
大学に入学したばかりの初年度には、他の学部と比較して学生生活や勉強の大変さには大きな違いはありません。
しかし2年目からは、実習が多くなるとともに必要な単位の数が増えてしまうため、他の学部と比べると医学部生は勉強漬家の毎日を送る人が多くなります。
4年生になると臨床医学の講義が始まり、CBTの試験を受験します。
ちなみに、この試験に合格しなければ、次のステップとなる臨床実習には進めません。
6年間ある医学部の中でも、最後の2年間は主に指導医について様々な診療科を経験します。
臨床実習を受けながら、医師の卵として基本的な知識やスキルを学んでいきます。
医学部の場合には、卒業の際に必要となる論文などはありません。
しかし、論文がないからと言って遊べるわけではありません。
6年生の最後に受験する医師の国家試験に向けての受験勉強をする事になります。
取得できる資格は?
将来医師として働くためには、国家試験を受験して医師免許を取得しなければいけません。
医師国家試験は、医学部を卒業していることが受験の条件となるため、他の学部を卒業している人は受験できません。
ただし、医学部を卒業したからと言って、誰でも自動的に医師免許を取得できるわけではありません。
国家試験を受験して合格することが、医師として働く際には必要な条件となります。